就職・転職活動をする上で避けて通れないのが面接です。
面接を受ける機会は人生でもあまり多くないことから、
「久しぶりの面接だから緊張する…」
「面接に向けて、事前にどんな受け答えをするか準備しておきたい」
以上のように考える方も多いのではないでしょうか。
本編集部では、これまで300人以上の介護職員の面接に同席してきました。
体感として、面接での振る舞いや受け答えで合格率の約7割が左右されていると感じます。
本記事では、”介護施設での面接を知り尽くしたプロ”の目線で、面接について解説していきます。
この記事の内容
面接に臨む前に!面接で見られるポイント3選
面接では受け答えだけではなく、立ち居振る舞いやマナーなどを総合的に見たうえで合否が判断されます。
面接に臨む前に、面接でよく見られるポイントを復習してみましょう。
①一般常識・マナーがあるか
介護職員は業務上さまざまな方と関わる必要があることから、一般常識や最低限のマナーが身についているかが重視されます。
入居者様やそのご家族と接する機会も多くあるため、面接の場面では立ち居振る舞いが重要になります。
②コミュニケーション能力
上記同様、様々な方と関わる必要があることから、円滑にコミュニケーションが取れているかも重視されます。
介護職はチームで協力して業務にあたるという姿勢が必要不可欠です。そのため、報告・連絡・相談を滞りなくできそうかというのも非常に重要な判断ポイントになります。
自分の伝えたい内容を的確に伝える表現力や、ご入居者様の話を聞く傾聴力などが特に重視されます。
③服装・身だしなみ
清潔感や誠実さが伝わる身だしなみであるかが見られます。
施設によってはカジュアルな服装でも可としている場合もありますが、基本的には「面接」というビジネスシーンにふさわしい服装を選びましょう。
スーツが無い場合でも、デニムやTシャツといったカジュアルな印象になる服装は避け、ワイシャツやブラウスにジャケットもしくはカーディガンを羽織る等といったオフィスカジュアルスタイルが良いでしょう。パートの面接の場合も同様です。
また、洋服のシワは伸ばしておく、髪の毛は整えるもしくは結ぶ、爪は短く切りそろえておくなど、清潔感が伝わるように準備しましょう。
介護施設での採用面接の流れ
面接で見られるポイントがわかったところで、面接の流れについて見ていきましょう。
介護施設での面接は、下記の流れで進むことが多いです。
1つずつ解説していきます。
①受付
玄関外にあるインターホンなどを押して施設に入館する場合がほとんどです。
早く到着しすぎると、面接官や部屋の準備が整っていない可能性があります。
面接開始時間の5分程前に到着し、受付すると良いでしょう。
この時、羽織ってきたコートやマフラーは外で脱いでから入館するようにしましょう。
②書類提出・アンケート記載
受付後は、持参した応募書類を提出します。
クリアファイルや封筒に入れて持参した場合は、中身を出し履歴書と重ねて提出するのが一般的です。
上から応募書類→クリアファイル→封筒の順に重ねて手渡しましょう。
クリアファイルや封筒は返却される場合もありますので、その際は鞄にしまい持ち帰りましょう。
また、施設によっては面接実施前にアンケートを記入する場合があります。
念のため筆記用具を持参しておきましょう。
③面接
面接での解答例については、次章で解説します。
④施設見学
面接後に施設見学に案内される場合が多いです。
案内が無い場合もあるため、面接の際に自分から希望しても良いでしょう。こちらの章で詳しく解説しています。
押さえておきたい質問とその解答例7選
介護職の面接では、一般的な質問から介護職ならではの質問まで、様々な質問をされます。
自信を持って受け答えが出来るように、事前準備をしておきましょう。
面接の受け答えで重要なことは、要点を押さえて簡潔に話すことです。
押さえておきたいポイントと、解答例をあわせて紹介していきます。
解答例は、あくまでも例になりますので、自分なりにアレンジして活用してみてください。
①自己紹介
面接の冒頭では、アイスブレイクをかねて応募者の自己紹介や経歴の確認からスタートする場合が多いです。
自己紹介は、30秒〜1分程度で準備しましょう。
入れるべき内容は、下記の5点です。
①名前 ②挨拶 ③これまでの経歴 ④所持している資格 ⑤今後どうなっていきたいか
これまでの経験や所持している資格をコンパクトにまとめ、簡潔に伝えましょう。
忘れがちなのが①名前と②挨拶です。緊張で飛ばないように、しっかり練習しておきましょう。
質問例
「今までの経歴を絡めて自己紹介をお願いします。」
「簡単に自己紹介をお願いします。」
解答例
「◎◎(氏名)と申します。本日は面接のお時間を頂きありがとうございます。
私は、介護職員として特別養護老人ホームで〇年、グループホームで△年経験してきました。
特別養護老人ホームでは、レクに力を入れておりレク委員会に参加していました。
資格は初任者研修を〇年に取得しましたが、介護スキルの向上を目指して今後は介護福祉士の資格取得を目指していきたいと考えています。本日はよろしくお願いいたします。」
【POINT】
時間の指定がある場合には、転職の理由や志望の動機を一言付け加えても良いでしょう。
ある程度長めの内容を準備しておくと、その場で調整しやすくなります。
②これまでの経歴・退職理由
転職の場合、これまでの経歴や前職の退職理由も必ず聞かれる質問です。
質問の意図としては、何かトラブルを起こして退職した訳ではないか、人間関係や給与などのネガティヴな理由で退職している場合は再度同じ理由での退職が起こらないかなどを確認するためです。
「スキルアップのため」や、「自分の学びたい分野に携わることが出来る」といったように、できるだけポジティブな内容を伝えましょう。
事業所の閉鎖や、会社都合による退職の場合は、マイナス評価になることはありませんのでありのまま伝えて問題ありません。
ただ、会社や法人に対しての愚痴や文句はNGですので、注意しましょう。
質問例
「前職のご退職理由を教えてください。」
解答例
「前職はグループホームで勤務していたため、認知症介護については深く学ぶことが出来ましたが、介護度が低い入居者様がほとんどでした。
将来的に介護福祉士を取りたいと考えたときに、もう少し身体介助に関する技術やスキルを身に着けたいと考え、転職を決意しました。」
【POINT】
「前職の退職理由が、志望施設では改善される」といった内容にまとめられるとより良いです。
【例】
- スキルアップのために、介護度が低い施設から高い施設に転職したい。
- ライフスタイルが変わった為、夜勤が無い施設で長期的なキャリアを築きたい。
- これまでは従来型の施設で経験した為、ユニット型で一人一人としっかり向き合いたい。
③志望動機
面接で最も重要なポイントは、志望動機です。
質問の意図としては、応募者が施設についてしっかり下調べをしたり、理念や方針を理解したうえで応募をしてきているのかを確認するためです。
「なぜこちらの施設で働きたいのか」を理由を添えて明確に伝えましょう。
面接で答える志望動機の組み立て方のポイントは、下記です。
①この施設形態が良い理由
②施設ならではの特徴で魅力に感じた部分
③入社後にどう活躍していきたいか
上記の3点を意識して組み立てると、端的にわかりやすくまとまります。
質問例
「今回ご応募いただいた、志望動機を教えてください。」
解答例① 経験者の場合
「介護士としての専門性をより高め、より良いケアを行いたいと思い、今までと違う環境である特養に挑戦したいと考えました。
その中でも、こちらの施設の掲げる理念は、『ご入居者様がいきいきと暮らす』ことを重視していると感じ、自分がご入居者様にしてあげたい、心がけてきたケアとも重なる部分があることから、御社に魅力を感じ、志望しました。
入社後は、1日も早く仕事を覚え、将来的には介護リーダーなどを目指して頑張っていきたいと考えています。」
解答例② 未経験者の場合
「未経験からのスタートなので、介護技術を深く学べる施設が良いと感じて特別養護老人ホームを志望しておりました。
その中でもこちらの施設は、個別ケアを重視しているため、ご入居者様の顔を見てコミュニケーションを取りながら働くことができると感じました。
また、季節ごとのレクに力を入れている点にも惹かれました。
ご入居者様がいきいきと暮らすお手伝いをしていきたいと考えています。」
【POINT】
志望動機として通勤距離の近さや条件面だけを伝えると、似た施設があればそちらでも良いのかな?と思われてしまいます。
ホームページや求人をよく確認し、施設の特徴や強みを盛り込んで話しましょう。
④経験・スキル
介護職員は、施設形態や法人によって担当する業務やご入居者様の介護度が異なるため、これまでの経験からどんなことを活かしていただけるかを図るため、これまでの経験について聞かれるケースが多いです。
これまでの経験や、できる業務をアピールしましょう。
質問例
「前職の〇〇(施設名)では、どんな仕事を経験してきましたか?」
解答例
「グループホームで勤務していたため、通常の介護業務の他、食事作りも担当していました。その他にも、ご入居者様と一緒にクレープやパフェなどのおやつを作るレクを中心になって企画・運営しました。
介護業務では、食事介助・入浴介助・排せつ介助などは一通り3年ほど経験しています。
ただ、要介護度3~4程度の方がほとんどだったため、寝たきりの方の介助はまだ経験が有りませんが、
認知症ケアに対するスキルは身に着いたと考えております。」
POINT
これまでの担当業務を説明する際は、年数を交えながら伝えられると具体的なイメージを伝えやすくなります。
介護業務以外にレクや委員会に参加していた場合や、リーダー・主任といった役職を経験した場合はその内容も伝えましょう。
⑤介護職を始めた理由
介護職の面接で特によく聞かれる質問です。
経験者・未経験者問わず聞かれますので、経験のある方でもしっかり準備しておきましょう。
介護職は、慢性的な人手不足にある業界です。そのため、何も考えずに「誰でも受かるだろうと思って、ただ受けただけ」という方がいることも、残念ながら事実です。
自分自身が介護職に興味を持ったきっかけや、介護職への思いをしっかり言葉にしてアピールしましょう。
質問例
「介護職を始めたきっかけを教えてください。」
解答例①
「もともと人と関わることが好きで、人と関わる仕事をしたいと思っていました。
家族から介護職に向いているんじゃないか?と言われたことがきっかけで、介護の仕事を始めました。
介護の仕事は、直接ご入居者様やご家族様と関わり、長く関係性を作っていける事、自分自身が直接ご入居者様に何かをしてあげられることに魅力を感じ、今後も続けていきたいと考えています。」
解答例②
「家族の介護を経験したのがきっかけです。
介護の中心は両親でしたが、もともと祖母と仲が良かったこともあり、自分にできることを調べて実践していました。
その中で自分がしてあげたことでありがとうと言ってもらえたり、喜んでもらえるのが嬉しく、やりがいを感じたため、介護を仕事にしていきたいと思いました。」
POINT
介護を始めたきっかけとして、「友人や家族から勧められたから」という方は多いと思います。
その場合は、「勧められて介護職を始めた」という事実だけではなく、「自分自身は介護職のどういう点に魅力を感じたのか」をあわせて伝えることで、より自分の思いを施設に伝えることができます。
⑥働き方
介護職は、早番・遅番・夜勤など、様々な勤務形態があります。また、シフト制の勤務が一般的でもありますので、働ける時間帯について面接内で確認するケースも多いです。
働ける時間に制限がある場合に関しては、理由を添えて説明しましょう。
質問例
「夜勤や早番・遅番での勤務はできますか?」
解答例①
「現職でも、月4回ほど夜勤をしており、4交代制で勤務しておりますので、問題ありません。」
解答例②
「現在小学生の子どもがいる関係で、日勤常勤として勤務したいと考えております。
3年後に子どもが中学生になりましたら、夜勤を含めた勤務が可能です。」
POINT
現職でも夜勤をしている場合には、具体的な日数も併せて伝えると、説得力が増します。
また、勤務時間に制限がある場合には、ただ「できません」とだけ伝えるのではなく、出来ない理由を添えて説明をしましょう。
今後できるようになる見込みがある場合には、具体的な時期とあわせて伝えられると好印象に映ります。
⑦他社の選考状況
介護職に限らず、一般的に面接でよく聞かれる質問です。
転職活動に一貫性を持って取り組んでいるのか、内定を出した場合にどれくらいで返答を貰えるかを図るために質問しているケースが多いです。
質問例
ほかに面接を受けている施設や法人はありますか?
解答例
「介護技術の向上を目的に転職活動をしているので、特養を中心に3社選考を受けています。」
POINT
単に受けている施設数を伝えるだけではなく、転職先を選ぶ基準をあわせて伝えることで、一貫性を持って転職活動をしていることをアピール出来ます。
もし受けている施設名を聞かれた場合には、隠さず答えて問題ありません。
何を聞く?好印象な逆質問とは
面接の場で必ず出てくる、「質問はありますか?」という質問。いわゆる「逆質問」です。
就業を決めるうえで疑問に思うことを解消することが出来る他、やる気のアピールに繋がる場でもありますが、質問内容によってはマイナスに映る場合も有ります。
「特にありません」とだけ返答してしまうと、興味が無いのかな?意欲が欠けているのかな?と思われてしまう場合もあります。
事前に最低でも3点ほどは、質問を準備しておきましょう。
良い例
「1日の仕事の流れを教えてください。」
「入社してから独り立ちするまでの流れを教えてください。」
「職場の年齢層や、男女比を知りたいです。わたしと同世代の方はいますか?」
「職場に、わたしと同様育児中の方はいますか?」
「将来的に介護福祉士を取得したいと考えているのですが、資格取得支援制度はありますか?」
「求人で資格取得支援制度があると拝見しました。具体的な条件などをお伺いしたいです。」
「今後、ユニットリーダーを目指していきたいと思っています。どういった方がリーダーに選ばれているか、共通点をお伺いしたいです。」
「入社前に勉強しておくことや、準備しておくことは何かありますか?」
入社後の働き方や職場環境を想像できるような質問や、キャリアアップについての質問を積極的に行うと良いでしょう。
悪い例
「特にありません。」
「給与はいくらですか?」
「交通費は全額出ますか?」
「福利厚生はどんなものがありますか?」
逆質問の場では、特に下記3点の内容は避けるのが無難です。
①福利厚生や条件面についての質問のみで終わってしまう
②面接官がすでに説明した内容を再度質問する
③調べればすぐにわかる内容を質問する
応募先への意欲のアピールの場にもなりますので、しっかり事前準備をして臨みましょう。
また、もし準備していた内容について既に面接官から説明があった場合は、
「先ほど詳細に説明していただいたので、大丈夫です。ありがとうございます。」
とお伝えしましょう。
プロだからわかる!面接当日注意すること3選
面接での回答の仕方のポイントがわかったところで、面接当日に特に注意すべき3つのポイントをおさらいしていきましょう。
明るく挨拶で好印象
面接官も人間なので、明るく挨拶をしてくれる応募者と、小さい声でしか挨拶ができない応募者であれば、前者の方が好印象に映ります。
介護職員は周囲とのコミュニケーションが重要な職種です。
明るく挨拶ができる方は、円滑なコミュニケーションが取れる人材だと思って頂けることが多いです。
いつもより声のトーンはワントーン上げて、大きな声で挨拶することを意識しましょう。
履歴書の取り扱いに注意
当日持参することが多い履歴書は、写真の貼り忘れに注意しましょう。
写真の貼り忘れの他、応募書類の不備や漏れが有った場合は、面接を予定通りに実施できない可能性があります。
前日までに漏れが無いか確認し、準備しておきましょう。
また、当日持参する際には折れ曲がったりしわくちゃになってしまわないように注意しましょう。
おすすめは、クリアファイルもしくは封筒に入れる方法です。
提出する際は、先ほど解説した通り、中身を出して提出しましょう。
履歴書の書き方について知りたい方は、下記の記事で詳しく説明しています。
施設見学は希望できる?
施設見学をすることで、施設内やご入居者様の雰囲気を知ることが出来ます。
積極的に希望しましょう。
先方からお声がけを頂ける場合もありますが、逆質問の際に「本日施設内の見学は出来ますか?」と聞いてみても良いです。
自分が働いたらどうか?を考えながら、職員や入居者様の様子を見てみましょう。
見学中に気になったことは、積極的に質問していきましょう。
面接までに準備すべきこと4選
ここまで、面接当日の注意点をお伝えしてきましたが、そもそも、面接に臨む前に準備するべきことはあるのでしょうか。
こちらの章で3つ解説していきます。
①HPをしっかり読み込む
面接を受ける施設や法人のホームページはしっかりと読み込んでおきましょう。
特に、理念や方針の部分は、面接で聞かれる場合もあります。
また、施設内の写真が紹介されていたり、ブログやSNSを活用している施設も多いです。
施設内の普段の様子を事前に把握し、自分が働いた際の姿を想像しておきましょう。
②面接の練習をしておく
トークに自信があっても、面接というあまり経験しない場では緊張して普段通りに話せないということが多くあります。
事前に、考えた文章を口に出して練習してみましょう。
家族や友人にお願いして、面接形式で練習するのもおすすめです。
面接に自信がない…という方は、面接に同席もしてくれる転職のプロに相談してみるのも手です。
③当日の交通手段を確認しておく
当日乗る電車やバスの時間はあらかじめ調べておきましょう。
面接に遅れないように、10〜15分ほど前に施設付近に到着しておくと安心です。
特にバスに乗車する場合、乗り慣れた路線でない場合はバス停で迷ったり、バスの遅延で間に合わない場合も多くあります。到着時間や乗り換えの時間には余裕をもって行動することがおすすめです。
④自分の強みを整理する 介護職に向いている強みをアピールしよう
面接では、自分が介護職に向いている人材だとアピールするのがおすすめです。
介護職は、高齢の方々と密接に関わる仕事です。対人スキルの高さやストレスケアのうまさなど、強みを伝えると「、介護職に向きの いている人材だ」と印象づけられます。
例えば、人と接するのが好きなら、ご利用者様やご家族、他の職員との円滑なコミュニケーションが可能です。また、聞き上手な人は、ご利用者様の話にしっかり耳を傾ける姿勢に好印象を持ってもらえるでしょう。
体力に自信があれば、排泄介助や入浴介助など、身体介護の場面で活躍できます。
気持ちの切り替えがうまい人は、ストレスを感じやすい介護の現場でもメンタルダウンせずに働ける可能性が高いです。
以下の記事では、介護職の仕事内容のほか、介護に向いている人の特徴について詳しく解説しています。
自分の強みや長所を面接でアピールしたい人は参考にしてみてください。
よくある質問
面接は何回ありますか?
介護施設での面接は、通常1回のみの場合が多いです。
リモート面接を実施している施設は少なく、対面での面接の場合がほとんどです。
大手企業が運営する施設の場合は、リモート面接が可能だったり、本社に伺っての二次面接がある場合があります。
求人サイトや、施設ホームページに記載がある場合がほとんどですが、不安な場合は事前に面接回数を問い合わせてみても良いでしょう。
面接は通常どれくらい時間がかかりますか?
見学を含め、1時間〜1時間30分程度で終了する場合がほとんどです。
ただ、施設見学を丁寧にしていただいたり、面接官の人数が多い場合には2時間程度かかる場合もあります。
面接後に予定を入れる場合は、時間にゆとりを持っておきましょう。
面接官は何人くらいいますか?
施設長のみの1名もしくは、施設長と介護主任の2名との面接になるケースが多いです。
施設の方針によって異なりますので、不安な場合には事前に確認してみましょう。
どんな雰囲気ですすみますか?
施設の方針によっても異なりますが、面談のような雰囲気で進むケースが多いです。
緊張せずにお話しできるように親身に話を聞いてくださったり、事情に配慮していただけるケースもあります。
ただ、話しやすい雰囲気を作って本音を引き出そうとしている場合もあるため、あくまでも面接の場であるということは忘れずに気を引き締めて臨みましょう。
自己PRで伝えたほうがいいことはありますか?
面接では「あなたの自己PRを聞かせてください」と言われることがあります。
自分の性格や長所を事前に整理して、介護職とつながるアピールポイントを考えておくのがおすすめです。
さらに、セルフケアでストレス軽減に努めていると好印象です。
介護職は心身共に負担が大きく、ストレスを感じてメンタルが落ち込む人もいます。自分で心をケアする方法を持っていれば、ストレスを溜め込みにくいため「この人は長く働いてくれそう」と感じてもらえるでしょう。
介護職は変則的な勤務が多いため、休日もまとめて取りづらい側面を持っています。
休日をどのように過ごすかは、心身の健康を維持するうえで重要なポイントです。以下の記事では、介護職員のための休日について解説しています。
家で過ごすにしても、外で過ごすにしても、気持ちを切り替えるには自分の心が楽しさや安らぎを感じる時間を大切にしましょう。そうした過ごし方ができる人は、面接官に「前向きな時間の使い方ができる」と好印象です。
まとめ
”介護施設での面接を知り尽くしたプロ”の目線で、介護施設での面接について解説してきました。
介護施設での面接でよく聞かれる内容は、下記の7点です。
①自己紹介
②これまでの経歴・退職理由
③志望動機
④経験・スキル
⑤介護職を始めた理由
⑥働き方
⑦他社の選考状況
準備する内容が多くて、こんなに覚えられない!という場合は、
回答を考えて丸暗記するのではなく、おおまかな内容だけを考えておくのがおすすめです。
細かな違いはあっても、伝えるべき内容がしっかり整理できていれば大丈夫ですので、
あまり難しく考えすぎないようにしましょう。
プロと面接対策をして面接に臨みたい!という方は、ぜひご相談ください!
この記事を書いたのは・・・
介護転職のミカタ編集部・Y
保有資格:栄養士
介護・保育・障害領域の人材紹介会社にて、キャリアアドバイザーを経験。現在はマーケティングと人事を掛け持ちし、コラム編集部としても奮闘中!