介護職はシフト勤務で、施設介護の場合は24時間365日介護サービスを提供しているため、「連休を取れないのでは?」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
職場によっては休みが取りづらいケースもありますが、介護職でも連休を取得することは可能です。
本記事では、介護職の連休事情やシフトの仕組みをわかりやすく解説します。また、実際に10連休を取得した筆者の経験談も紹介します。
連休を取りやすくするポイントや休みが取りやすい職場の見分け方も解説するので、ぜひ参考にしてください。
この記事の内容
介護職でも連休は取れる
介護職は土日祝日関係なく出勤することもありますが、シフト制で休みを調整しやすいため、連休を取得することは可能です。
たとえば、希望休や有給休暇を組み合わせることで、1週間以上の連休も取れます。介護職だからといって連休が取れないわけではなく、仕組みと職場環境に左右されます。
さらに、施設形態によって休みの取りやすさは異なります。土日休みを重視したい場合はデイサービス、曜日固定で働きたい場合は訪問介護など、自分の希望に合った働き方を選ぶことが重要です。
現在の職場で連休が取りにくい場合でも、環境を変えることで働き方は改善できます。現状に我慢するのではなく、希望条件に合う職場を探すことが、長く働き続けるためのポイントです。
介護職のシフトの仕組み
介護職の多くはシフト制で働いており、1ヶ月単位で勤務表を作成するのが一般的です。勤務パターンは、早番・日勤・遅番・夜勤などがあり、これらを組み合わせてシフトが構成されます。
休みは固定ではなく、月10日ほどの休みが勤務のバランスを考慮して設定されます。希望休を申請できる職場が多く、あらかじめ旅行の計画を立てて連休を取得することも可能です。
また、夜勤明けの日は午前中に帰宅でき、翌日は休みになるのが基本なので、夜勤と希望休を組み合わせると連休を取りやすいでしょう。
介護職のシフト勤務は不規則な一方で、調整次第ではまとまった休みを取りやすい働き方ともいえます。
介護職の連休事情
介護職の連休事情は、職場によって異なります。一般的には短めの連休が中心ですが、希望休や有給休暇を組み合わせることで、長期休暇を取得することも可能です。
本章では、介護職の連休事情について具体的に見ていきましょう。
希望休は2〜3日が一般的
介護施設では、月に2〜3日の希望休を申請できる仕組みが一般的です。
筆者がこれまで働いた介護施設も、毎月3日までの希望休の申請が可能でした。そのため、毎月3連休を取得し、充実したプライベートを過ごしている職員もいました。
ただし希望休を取得する際は、他の職員との兼ね合いもあるため、職場の雰囲気や人手不足の状況などを考慮しながら、バランスよく休むことが大切です。
土日に休めないは誤解
「介護職は土日に休めないの?」と思っている方もいるかもしれませんが、調整次第で土日や祝日に休むことは可能です。
筆者の場合は、子どもが小さい頃は上司に相談し、土日や祝日に休みを取得していました。どうしても人がいない場合でも、子どもの行事を優先させてくれる職場だったため、介護職でも子どもの行事にはほとんど参加できました。
ただし、土日はパートの方が休むケースが多く、毎週固定で休むのは難しかったです。土日や祝日に休む場合は、まずは上司に相談し、周囲とのバランスを考えながら、計画的に取得することが大切です。
GWやお盆、年末年始の休みは職場次第
介護施設では、GWやお盆、年末年始など大型連休中もサービス提供が必要なため、基本的には出勤しなければいけません。
ただし、すべての職員が出勤する必要はないため、大型連休で休みを取得したい場合は、同僚や上司に相談し連休を取ることも可能です。
筆者がこれまで勤務していた施設でも、職員同士で調整しながら、大型連休に3連休以上の休みを取得している人もいました。
また、有給休暇と組み合わせることで、まとまった休みを取れる職場もあります。事前に職場の方針や取りやすさを確認しておくと安心です。
年間休日は平均110日
介護職の年間休日は、平均で約110日とされており、完全週休2日制の休日数を上回っています。
そのため、休みが極端に少ないというわけではなく、シフト制の影響で休日が分散されやすい特徴があります。土日休みの仕事から介護職に転職する場合は、平日休みが多くなることで、生活リズムに慣れるまで時間がかかるかもしれません。
年間休日110日と有休を組み合わせれば、毎月継続的に無理なく連休を取れるでしょう。
介護職の年間休日については、以下の記事でも詳しく解説しています。
有休消化は年間5日以上の取得が必須
現在の制度では、年10日以上の有給休暇(有休)が付与される場合、年間5日以上の取得が義務付けられています。
介護施設でも有休取得を促す動きが進んでおり、以前よりも休みを取りやすい環境になっています。計画的に有休を取得できる仕組みを整え、有休取得率を向上させている施設もあるでしょう。
有休を活用すれば、通常の休日と組み合わせて連休を取りやすくなります。有休について疑問がある場合は、入職前に有休の取得状況や仕組みなどを確認しておくと安心です。
実際に10連休を取得した介護職の経験談をご紹介
筆者はこれまでに、介護職として勤務しながら、有給休暇と希望休を組み合わせて10連休を取得し海外旅行に行きました。
具体的には、月末に希望休3日と有休2日で5連休、翌月の月初に同じように5連休を申請し、10連休を取得。ただし、いきなり10連休を取得するのは難しいため、3ヶ月前から上司に相談し、人員体制を考慮した上で了承を得ました。
また、筆者は正社員として介護施設で働きながら、社会福祉士の資格取得のために1ヶ月半ほど有休を活用し、休ませていただいたこともあります。
この経験から、介護職でも事前に上司に相談し、同僚の理解を得られれば、問題なく連休を取れることがわかりました。
介護職が連休を取るためのポイント
介護職で連休を取るには、同僚や上司への事前相談や有休の活用などの工夫が欠かせません。
本章では、介護職が連休を取得するために意識したいポイントを具体的に紹介します。
早めに上司に報告しておく
連休を取りたい場合は、できるだけ早い段階で上司に相談しておくことが重要です。介護施設ではシフトが事前に作成されるため、直前の申請では調整が難しく、希望が通りにくくなるためです。
たとえば、シフト作成前に「来月に連休を取りたい」と伝えておけば、人員配置を考慮したうえで休みを組みやすくなります。筆者の経験でも、早めに共有していたことでスムーズに連休を取得できました。
連休を確実に取りたい場合は、早めの相談と事前共有を意識することが大切です。
同僚と相談しシフトを調整する
連休を取得するためには、上司だけでなく、同僚と相談しながらシフトを調整することが大切です。介護の現場では、誰かが休むと他の職員が業務をカバーする必要があるため、周囲の理解と協力が欠かせません。
事前に同僚に対して「この期間に休みたいので、そのかわり来月は連勤する」といった形で調整すると、周囲の負担を抑えながら連休を取りやすくなります。こまめなコミュニケーションで、同僚との信頼関係を築いておくこともポイントです。
円滑に連休を取得するためには、一方的ではなく、同じ職場の仲間と互いに助け合う意識を持つことが重要です。
夜勤明けを活用する
夜勤明けを活用することで、連休を作りやすくなります。夜勤明けは午前中に勤務が終わり、翌日は休みになるのが一般的なため連休が取りやすいでしょう。
たとえば、「夜勤明け→希望休→希望休→有休」を組み合わせることで、3日以上のまとまった休みを確保することも可能です。夜勤明けの日中も活用すれば、4連休のような形になります。
介護職が連休を増やしたい場合は、夜勤明けを活用し、シフトを組むことがポイントです。
有給休暇を活用する
連休の取得には、有休の活用も有効です。通常の公休だけでは連休が取りづらい場合でも、有休を組み合わせることで休みの日数を増やせます。
たとえば、「希望休2日+有休1日」といった形で組み合わせることで、3連休やそれ以上の休みを取得できます。希望休だけで足りない場合に有効な方法です。
有休は計画的に使うことで、無理なくまとまった休みを確保しやすくなります。
シフト調整しやすい月末月初で希望休を取る
連休を取りたい場合は、シフト調整しやすい月末月初を狙うのもおすすめです。月末や月初はシフトの切り替え時期にあたり、勤務表を調整しやすいため、連休を取りやすくなっています。
たとえば、月末に2日、月初に1日の希望休を入れることで、月をまたいだ3連休を作ることも可能です。希望休のタイミングを意識するだけで、連休は取りやすくなるでしょう。
連休を効率よく取得するためには、月末月初のようなシフトの区切りとなる時期を活用することがポイントです。
介護職が連休を取れる職場の見分け方
連休が取りやすいかどうかは、職場環境によって左右されます。
本章では、連休を取りやすい介護施設の特徴を紹介します。
年間休日が多い
連休の取りやすさを判断するうえで、年間休日の多さは重要なポイントです。
年間休日が多い職場は、1ヶ月あたりの休みも多く連休になる可能性が高いため、まとまった休みを取りやすいでしょう。一方で、休日数が少ない職場は、連勤をしない限りは連休を取るのは難しいのが実状です。
求人票を見る際は「年間休日110日以上」を一つの目安にし、平均より多いかどうかを確認しておくのがポイントです。
職員の人数が確保されている
人員体制に余裕があるかどうかも、連休の取りやすさに影響します。
職員数が十分に確保されている職場では、誰かが休んでも業務が滞りにくく、シフト調整もしやすくなります。一方で、常に人手不足の状態だと、希望休の申請自体が通りにくくなることもあるでしょう。
職員の状況については、入社するまでわかりにくいため、内部情報が知りたい場合は、事前に「介護転職のミカタ」にご相談ください。
人間関係がいい
人間関係が良好な職場は、連休が取りやすい傾向にあります。
人間関係がよくお互いに協力し合う雰囲気があれば、希望休や有休などの相談がしやすく、シフト調整も円滑に進みやすいでしょう。一方で、人間関係が悪い環境では相談しづらく、結果的に休みを取りにくくなるケースもあります。
見学時には、スタッフ同士の会話や雰囲気を観察することで、人間関係の雰囲気を確認しておきましょう。
すでに連休を取っている人がいる
実際に連休を取っている職員がいると、他の職員も連休を取りやすくなります。
希望休や有休などの制度が整っていても、実際に利用されていなければ意味がありません。積極的に制度を活用し、連休をとっている職員がいれば、後から入社する職員も連休を取りやすい職場と言えます。
連休に関する疑問がある場合は、面接や見学の際に「連休はどのくらい取れていますか?」と具体的に質問すると、入社後の不安を軽減できるでしょう。
福利厚生で特別休暇制度がある
特別休暇制度の有無も、連休の取りやすさを判断するポイントです。
リフレッシュ休暇や誕生日休暇などが用意されている職場では、通常の休日と合わせて連休を確保しやすくなります。こうした制度があれば、休日自体が増えるため、まとまった休みを取りやすくなるでしょう。
筆者が働いていた施設でも、年間で5日間のリフレッシュ休暇があり、有休と組み合わせると、年間休日は120日を超えていました。
制度があっても利用しづらい雰囲気の場合もあるため、入社前に「実際に使われているか」まで確認することが重要です。
介護職の連休に関するよくある質問
介護職の連休について、働き方や環境によって疑問を感じる人もいるでしょう。
本章では、よくある質問をもとに不安を解消していきます。
自分の予定に合わせて連休が取れるのか?
事前に上司に相談すれば、予定に合わせて連休を取れる可能性はあります。
シフト制のため完全に自由ではありませんが、希望休の制度を利用すれば、自分が休みたい日に休日を取ることは可能です。
希望休は子どもがいる介護職員が優先される?
一方的に優先させるわけではありませんが、上司や同僚の理解を得られれば、優先的に希望休を取れる場合もあります。
筆者が働いていた施設は、子どもがいる職員が希望休を取りやすい雰囲気でした。子どもがいない職員の方が配慮してくれていたため、比較的希望休は取りやすかったです。
介護職はなかなか旅行に行けない?
介護職でも連休を取得できれば旅行できます。希望休や有休を組み合わせることで、国内外の旅行に行く人もいます。
筆者も介護職をしながら連休を取得し、海外旅行に行きました。また、3ヶ月に1回、3日以上の連休を取得し、旅行に行っている職員もいました。
介護職におすすめの休日の過ごし方は?
休日は、疲労回復と気分転換を意識して過ごしましょう。
趣味や旅行、十分な休養など、自分に合った方法でリフレッシュすることで、仕事へのモチベーション維持にもつながります。
介護職におすすめの休日の過ごし方は、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
まとめ
介護職でも、工夫次第で連休を取得することは可能です。介護職特有のシフト制勤務や、有給休暇をうまく活用し、事前に調整することで長期休暇を取得できます。
また、連休の取りやすさは職場環境にも左右されるため、求人内容や見学時の雰囲気などを確認することも重要です。
自分に合った働き方ができる職場を選ぶことで、無理なく働き続けられる環境を整えやすくなるでしょう。
介護職専門の転職支援サービス「介護転職のミカタ」では、求職者一人ひとりに寄り添ったサポートで、希望の職場を提案させていただきます。
連休が取りやすい職場を探したいという方は、ぜひお気軽に相談してください。
この記事を書いたのは・・・

津島 武志/Webライター
保有資格:介護福祉士/介護支援専門員/社会福祉士
業界17年目の現役介護職兼ケアマネージャー。
さまざまな介護系メディアでWebライターとしても活動し、多くの検索上位記事を執筆。
介護職以外に転職メディア「介護士の転職コンパス」や自身のライフスタイルや介護系コンテンツを発信するYouTubeチャンネル「かいご職TV」等を運営。
