介護職員として働く中で、「介護職を辞めたいな」と考えたことはありませんか?
現時点での「辞めたい」気持ちを優先して、先のことを考えずに退職してしまうと、次の職場がなかなか見つからなかったり、条件に納得できなかったりと、勢いで退職したことを後悔することも少なくありません。
本記事を参考に、自分の「辞めたい」という気持ちに正面から向き合うとともに、本当に辞めるべきなのかを一度立ち止まって考えてみましょう。
よく考えた末に、「やはり退職したい」と結論付けた方向けに、上司への退職の伝え方や、次の職場におすすめな施設形態も解説しています。ぜひ最後まで読んでみてください。
介護職を辞めたいと考える9つの理由
介護職を辞めたくなる理由には以下のようなものが挙げられます。
- 給料が少ない
- 労働環境に問題がある
- 慢性的な人手不足で忙しい
- 職場の経営方針が不満
- 人間関係がつらい
- 責任が重く精神的な負担が大きい
- 身体介護が多く体力的にきつい
- 生活リズムが崩れて体調管理が難しい
- 自分は介護の仕事に向いていないと感じる
順番に見ていきましょう。
給料が少ない
介護職は他の職種よりも給料が少ない傾向がみられます。
公益財団法人介護労働安定センターの「令和5年度介護従事者処遇状況等調査」によると、常勤の介護職員の平均給与額は22万5,914円でした。
以下は、同調査における職種別の平均給与額です。
職種 | 平均給与額 |
介護職員 | 22万5,914円 |
訪問介護職員 | 22万3,122円 |
サービス提供責任者 | 25万1,115円 |
生活相談員 | 24万2,532円 |
看護職員 | 28万 116円 |
PT・OT・ST 等 | 27万6,525円 |
介護支援専門員 | 25万1,056円 |
介護施設で働く他職種よりも、介護職員の給料は低く設定されるケースが多いようです。
責任や仕事の負担が大きいにもかかわらず、給料に反映されないと不満を感じる人は多いでしょう。また、勤務年数が長くてもなかなか給料が上がらない場合、将来に不安を抱く人もいます。
結婚や出産など、ライフイベントが想定される場合は、より安定した収入を求めて別の仕事に就こうと考える人もいるでしょう。
以下の記事では、介護職員の収入について詳しく解説しています。年収アップするための心得をまとめているので、参考にしてみてください。
労働環境に問題がある
労働環境も、介護職を辞めたいと考える理由の1つです。
職員が気持ち良く働く環境が整っていない職場は、離職率が高まる傾向にあります。
【労働環境における問題の例】
- サービス残業が多い
- 早めの出勤が常態化している
- 休みの希望が通りにくい
「令和5年度介護従事者処遇状況等調査」によると、2023年における有給休暇の平均取得率は53.7%に留まっています。
毎年上昇傾向にはありますが、50%をやや超える程度であり、休みづらさを感じる人もいるでしょう。
職員が心身ともに健康でいられる環境にないと、介護職そのものから離れたい気持ちになるかもしれません。
慢性的な人手不足で忙しい
介護施設は人員が不足しているところも多く、介護職員が日々業務に追われるケースも少なくありません。「令和5年度介護従事者処遇状況等調査」では、介護職員の不足感を感じている事業所は全体の64.7%にのぼります。
介護事業所における介護職員の不足感 | |
大いに不足している | 12.1% |
不足している | 21.9% |
やや不足している | 30.7% |
計 | 64.7% |
求人を出しても、条件があまり良くない施設は求職者からの応募がない場合もあります。そうなると、少ない職員で多くのご利用者様のケアをおこなわなければなりません。
時間内になかなか業務が終わらず、残業が増えると「辞めたい」と感じるでしょう。
職場の経営方針が不満
介護施設の経営方針はさまざまです。
ご利用者様に適切な介護サービスを提供するのは大前提ですが、中には効率を重視しているため「ご利用者様にじっくり寄り添えない」と感じるケースもあります。
例えば、効率化を重んじる施設の方針と「血の通った介護を提供したい」と考える職員の気持ちが食い違っていると、介護職を辞めたいと思う原因になるでしょう。
【筆者の経験談】
病棟で介護職員として勤務していたころのことです。
わたしたち介護職員は、患者様のベッドメイキングや入浴・食事・排泄介助のほか、リハビリの補助や備品チェックなど、多くの業務を決められた時間にこなさなければなりませんでした。
そんなとき、入退院が数件重なる時期がありました。
業務に追われるあまり患者様の訴えを聞く時間を作れず、悲しい思いをさせてしまった経験があります。
同僚や上司に話してみても、
「たくさんの患者さんを受け入れているのだから仕方ない」
「勤務時間内に仕事を終わらせるのが最優先」
といった声が聞かれ、寂しく感じました。
職場の方針と自分の理想が食い違うと、辞めたいと考える人もいます。可能であれば、職場で話し合う時間を作ってみるのも良いでしょう。
人間関係がつらい
上司からのパワハラや、同僚からのきつい言動などで精神的にきつくなるのも、介護職を辞めたくなる理由です。
「令和5年度介護従事者処遇状況等調査」では、退職理由として「職場の人間関係に問題があったため」と回答する人が全体の34.3%を占めており、最も多い結果となっています。
上司からのパワハラや同僚からのきつい言動、ご利用者様との相性など、人間関係における悩みの種はさまざまです。職場で悩みを共有できる相手がいれば、改善策やアドバイスを得られる機会が増えるためつらさも和らいできます。
介護職は人との関わりそのものが仕事です。人間関係の悪化は、辞めたくなる理由として十分といえるでしょう。
以下の記事では、人間関係に悩む介護職員に向けて、人間関係の改善や良い職場を見極めるポイントについて解説しています。
「職場の人とうまくいかない…」と感じている人は読んでみてください。
責任が重く精神的な負担が大きい
介護職は、ご利用者様の安全を確保する責任があります。高齢になると、筋力や認知面の低下で転倒や転落などの事故リスクが高まるため、業務にプレッシャーを感じる人も多いでしょう。
普段の介助はもちろん、外出イベントをはじめとして車の乗降介助が必要な場面もあります。居室やトイレの介助とはまた異なるため、慣れていないと大変だと感じるでしょう。
医療的ケアが必要なご利用者様もいるので、急変の可能性があると思うと「何かあったらどうしよう」と不安を感じる人もいます。ご利用者様の命を預かる責任は重く、重圧に耐えきれず「辞めたい」という気持ちにつながるケースも少なくありません。
身体介護が多く体力的にきつい
身体介護が多く、体力的にきつさを感じて辞めたいと考える人もいます。
介護施設にいるご利用者様の多くは、日常生活に介助を必要としています。食事、入浴、排泄など、身の回りのことを一人でおこなうのが難しい人がほとんどです。
ご利用者様の中には、介護職員より大柄な人もいます。自分よりも大きなご利用者様の身体介護は腰や肩に大きな負担がかかり、疲労が蓄積して腰を痛めることも珍しくありません。
腰痛は、介護職員の職業病とも言われています。日頃から自分の体調に気を配り、早めのケアを意識しなければなりません。
腰痛に関して、以下の記事で詳しく解説しています。よければ参考にしてみてください。
生活リズムが崩れて体調管理が難しい
介護職員は夜勤だけでなく、早出や遅出、日勤などさまざまなシフトをこなす必要があるため、生活リズムが整いにくい傾向にあります。
介護の仕事で生活のリズムを崩す例として、以下のようなものが挙げられます。
- 夜勤が続き寝不足になる
- 不規則な食事時間で胃腸に負担がかかる
- 休日が不定期でゆっくり休養する時間がとりにくい
睡眠や食生活がおろそかになると、免疫が低下して風邪や感染症にかかる可能性が高まります。しかし、人員不足の職場で働いている場合は、体調が悪くてもなかなか休むのが難しいケースもあるでしょう。
静養したくても休めない状況は、介護職を辞めたいと考える理由になりえます。
自分は介護の仕事に向いていないと感じる
仕事で失敗が続いたり、ご利用者様とのコミュニケーションがうまくいかないと「介護職に向いていないかも……」と落ち込むかもしれません。
介護の仕事に向いていない人の特徴として、以下のようなものが挙げられます。
- 人と話すのが苦手
- ストレスを感じやすい
- 体力や介助に自信がない
- 臨機応変な対応が難しい
- 他人のペースに合わせるのが苦手
介護の仕事は、人との関わりはもちろん安全面への配慮や、職員間のチームワークも大切です。そのため、上記のような特徴をもっている場合、介護職が難しいと感じるでしょう。
介護職を辞めたい場合の対処法5選
「もう介護職を辞めてしまおうかな」と思ったら、まず以下の5つの方法を試してみてください。
【介護職を辞めたくなったときの対処法】
- 周りの人たちに相談してみる
- 毎日の小さな目標を決めて業務に取り組む
- 休日は仕事を忘れてリフレッシュする
- 介護職を辞めたいと感じる理由を一つずつ挙げる
- 転職を視野に入れてスキルアップに努める
1つずつ順番に解説していきます。
周りの人たちに相談してみる
家族、友人、同僚に悩みを打ち明けてみましょう。
介護の仕事をしていない人の客観的な意見から、自分には思いもよらない解決策が見つかるかもしれません。
また、同じ職場で働く同僚や上司なら、これまでの経験から有益なアドバイスをくれる可能性があります。同じ悩みを共有できれば、現状を乗り越えるヒントが生まれ「辞める前にもう少し頑張ろう」と思えるでしょう。
毎日の小さな目標を決めて業務に取り組む
出勤するとき、その日の目標を立ててみてください。大きな目標である必要はありません。
「○○さんの排泄介助を安全におこなう」
「レクリエーションを楽しんでいただく」
「一緒に散歩してコミュニケーションをはかる」
このように、ちょっとした目標でいいのです。毎日の目標をクリアするごとに自信がつき「介護職を続けたい」と思えるようになってきます。
自信が付けば、もっとスキルアップしたいという向上心も強まっていくでしょう。
休日は仕事を忘れてリフレッシュする
休日は、趣味に没頭したり軽い運動をしたりして、楽しく過ごしましょう。疲れていた心身がリフレッシュされ、前向きな気持ちになれます。
【筆者の体験談】
介護職として働いていたころ、日勤や夜勤、早出など、さまざまなシフトが連日続いていました。
食生活が乱れて睡眠もまとまった時間が取りづらいため、せっかくのお休みを寝て過ごす日も少なくありませんでした。
「これでは健康面に悪影響が出るかもしれない」と思い、休日はスポーツジムに通い、1時間運動するようにしたところ、疲れが出にくくなりました。
また、図書館で気になる本を読んだり、近所を散歩するのも良い気分転換になりました。
以下の記事には、介護職員におすすめしたい休日の過ごし方をまとめました。ぜひ読んでみてください。
介護職を辞めたいと感じる理由を一つずつ挙げる
漠然と「辞めたい」と考えず、何が原因なのかをしっかり書き出してみるのがおすすめです。何となく辞めたい…と思っているだけでは、ほかの職場を探すとき、何を基準に探せば良いかがわからなくなる可能性があります。
例えば、業務量が多くて辞めたいと思った場合を考えてみましょう。
- 何の業務が一番きついか
- どのような点できついと感じたのか
- きついと感じたときの状況はどうだったか
一つひとつを丁寧に挙げていくと、業務の改善点が見つかり、より良い職場になるきっかけが生まれるかもしれません。
業務量だけでなく、勤務体制や人員の配置など、辞めたい原因について向き合いましょう。
職場の環境が良くなれば辞めたいと思う気持ちも和らぎ、まだ頑張ろうと思える可能性があります。
転職を視野に入れてスキルアップに努める
もし、今の職場で働き続けるのが難しいと思ったら、転職を見すえてスキルアップに努めるのも一つの方法です。
介護職は転職市場でのニーズが高い職種ですが、より高いスキルをもつ人が優遇される可能性が高いです。
介護福祉士の資格を取得したり、ゆくゆくはケアマネジャーにキャリアチェンジしたりすれば、より専門的な知識やスキルが身につき、転職に有利になるでしょう。
スキルアップを目指すうちに視野が広がり、仕事のモチベーションにつながるケースもあります。前向きな気持ちでスキルアップに取り組んでみてください。
本当に介護職を辞めるべき?見きわめるポイント
介護職を辞めたい気持ちが出てきたら、冷静に以下の点をチェックしてみてください。
- 体調が悪い
- 職場の人間関係が悪い
- 上司が相談に乗ってくれない
- 今の仕事にやりがいを感じない
- 今の職場で働き続ける自分がイメージできない
もし当てはまるものが多ければ、転職を検討してみても良いでしょう。
まずは、今の状況をしっかり整理し、見きわめるポイントと照らし合わせていくのをおすすめします。
体調が悪い
介護職は体が資本です。もし体調が優れない場合は、無理をしないようにしましょう。
体調が悪い中でご利用者様の介助をおこなうのは、事故リスクを高めるため危険です。
また、夜勤が多かったりシフトの変動が大きかったりすると、睡眠不足や食生活の乱れにつながり、体調に悪影響を及ぼす可能性があります。
介護の仕事を続けるには、自分を労わり休む選択も必要です。誰かを支える仕事をしているからこそ、自分を労わる気持ちを忘れないでください。
職場の人間関係が悪い
人間関係が改善しない場合、退職を検討するのも一つの手です。
介護職は職員同士の連携が重要ですが、無視される、ろくに話をしてもらえないといった状況は業務の妨げになるだけでなく、モチベーションが下がってしまいます。
相手を変えるのは難しいものです。もしどうしても人間関係が良くならないなら、環境を変えて新たなスタートを切るのも良いでしょう。
上司が相談に乗ってくれない
業務改善や人間関係など、上司に相談しても、真剣に取り合ってくれない場合は転職を考えてみましょう。
介護職員の悩みはさまざまです。
日々の業務や職員間の人間関係、ご利用者様やご家族との関わりなど多岐に渡ります。中には自分の力で解決できないものもあり、上司に相談したいと考えるのは当然です。
何度か上司に相談しても状況が変わらなかったり、相談に乗ってもらえないようなら、新しい場所に移る道を検討してみるのがおすすめです。悩みに耳を傾けてくれる職場が見付かれば、今よりも楽しく働けるようになるでしょう。
今の仕事にやりがいを感じない
もし、仕事が流れ作業になってやりがいを感じられないなら、転職を視野に入れてみましょう。
介護は人と密に関わる仕事です。やりがいや楽しさが感じられないと、意欲がどんどん低下してしまいます。
ご利用者様とのコミュニケーションがおっくうになったり、安全性を意識するあまり素っ気ない対応になったりすると「何のために介護の仕事に就いたんだろう」とさえ思えてくるかもしれません。
今一度「何のために介護職に就いたのか」を見つめ直してみましょう。もし「今の職場ではこれ以上頑張る気持ちになれない」と思ったら、別の職場を探す道もあります。
心が満たされる環境に身を置くことが、介護職を楽しく続けるコツです。
今の職場で働き続ける自分がイメージできない
「1年後も今の職場で働いている自分がイメージできない」と感じたら、転職を検討するタイミングかもしれません。
介護職は介護福祉士やケアマネジャーなどの資格取得を通してキャリアアップできる仕事です。もし、今の職場で成長している自分を想像できないのであれば、新しい環境でステップアップする道を考えるのが良いでしょう。
辞めるべきかどうか迷ったときは「介護職員としてどうなりたいか」を冷静に見つめ直してみてください。
「自分がなりたい姿は今の職場で実現できるか?」と考える意識が大切です。
辞めたいと伝えるときの4ステップ
退職の意思が固まったら、以下の4ステップに沿って上司に気持ちを伝えましょう。
【上司に退職を伝えるステップ】
- 上司のスケジュールを確認する
- 面談の日程を調整する
- 退職の意思を冷静に伝える
- 退職の日取りを話し合う
1つずつ見ていきましょう。
1.上司のスケジュールを確認する
まずは上司の予定を確認しましょう。シフト制の介護職員は、日中勤務の管理職となかなか時間が合わない場合もあります。
きちんと伝える時間を確保しておくため、あらかじめ上司に空いている日時を聞いておくのがおすすめです。
よけいな憶測を生まないよう、誰もいないときを見計らって「お話ししたいことがあるのでお時間をいただけませんか」と丁寧に伝えましょう。
2.面談の日程を調整する
上司のスケジュールを確認したら、自分のシフトと照らし合わせて日程を調整します。
できれば、ほかの職員に気づかれない時間帯がよいでしょう。しかし、職場で定期的な面談がおこなわれている場合はそれほど怪しまれずにすみます。
事前に自分のシフトを数日分チェックし、候補の日程をいくつか決めておきましょう。上司との日程調整がスムーズになります。
3.退職の意志を冷静に伝える
いよいよ面談の日です。
ここで伝える退職理由は、できるだけポジティブな内容にするのがおすすめです。
職場の不満を言いたくなるかもしれませんが、円満に退職するためには控えたほうが良いでしょう。
【退職理由の例】
「特別養護老人ホームで働いてきた経験を活かし、これからは訪問介護の現場で1対1のケアをしてみたいと思いました」
「家庭の事情で通勤が難しくなりました。自宅により近い職場を探したいと考えています」
「以前から興味をもっていた仕事があり、今後はそちらの経験を積みたいと思いました」
新たな分野への挑戦や、ライフイベントによる理由を伝えるのがおすすめです。上司に前向きな印象を持ってもらえるため、話し合いが進みやすくなります。
4.退職の日取りを話し合う
退職の意向を伝えたら、最終出勤日や正式な退職日を決めます。有給休暇をきちんと消化できるよう、上司としっかり調整しましょう。
このとき、自分の希望だけを押し通すのはおすすめしません。職場の人員や業務量を考慮し、お互いに納得できる退職日を決める姿勢が大切です。
もし、あまりに引き止められるようなら「それはお引き受けできかねます」と伝えてみましょう。
円満に退職するためには、相手の意見を尊重する姿勢を見せるのも大切です。
介護職を続けたい人におすすめの転職先
最後に「やっぱり介護の仕事を続けたい」と考える人に向けて、おすすめの転職先をまとめました。
介護の職場は多様なため、ライフスタイルに合わせて選べます。
もし自分にあった介護施設が見つからなければ、転職のプロに探してもらうのがおすすめです。
介護事業所の種類 | 特徴 | |
訪問介護 | ・要介護認定を受けた高齢者が対象 ・調理や掃除、洗濯などの生活支援を提供する | |
特別養護老人ホーム (特養) | ・主に65歳以上で要介護3以上の高齢者が対象 ・24時間対応で看取りも対応 ・長期入所の人が多い | |
介護老人保健施設 (老健) | ・主に65歳以上で要介護1以上の高齢者が対象 ・在宅復帰を目指すためのリハビリを提供する | |
介護医療院 | ・要介護認定を受けた高齢者が対象 ・長期的な療養が必要な人向けで医師や看護師が常駐している | |
グループホーム | ・要支援2もしくは要介護認定を受けた認知症の高齢者が対象 ・小規模で家庭的な環境 ・認知症の進行を緩やかにすることを目的とする | |
軽費老人ホーム (ケアハウス) | ・60歳以上の高齢者が対象 ・一般型と介護型があり入居条件が異なる ・ご入居者様の状況に応じた生活支援を提供する | |
有料老人ホーム | ・対象者は基本的に60歳以上。施設の種類によって条件が異なる ・介護付き、住宅型、健康型の3種類がある | |
サービス付き高齢者向け住宅 | ・基本的に60歳以上が対象 ・要支援・要介護認定を受けた60歳未満でも入居可能 ・安否確認・生活相談サービスが必須 | |
通所介護 (デイサービス) | ・要支援・要介護の高齢者 ・自宅で暮らす人が通い、入浴や食事、機能訓練などのサービスを受ける |
こちらの記事では、介護職員が働く施設についてまとめています。
施設によって働き方が異なるので「今までとは違うタイプの施設を経験したい」と考えている人は参考にしてみてください。
まとめ
本記事では、介護職を辞めたい人に向けて、対処法や退職を決める前に考えるべきポイントについて解説しました。
介護職は、ご利用者様の命に関わる責任の重い仕事です。さまざまな勤務体制に対応する必要もあり、自分の体調管理が難しいと感じる人もいるでしょう。
あらためて、辞める前にチェックしてほしいポイントを挙げます。
- 体調が悪い
- 職場の人間関係が悪い
- 上司が相談に乗ってくれない
- 今の仕事にやりがいを感じない
- 今の職場で働き続ける自分がイメージできない
当てはまる点が多い人は、新しい場所で働く道を考えてみましょう。
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この記事を書いたのは・・・
佐藤 恵美/Webライター
保有資格:介護福祉士/社会福祉士
回復期リハビリ病棟で7年勤務したのち、社会福祉士を取得し、
生活相談員を経験。現在はフリーのWebライターとして活動中。